薬師信仰の古刹
丹沢山塊の山懐にひっそりと立つ日向薬師は、1194年に源頼朝と北条政子が参詣したことで知られる、薬師霊場です。また紅葉の時期の境内とまわりの山々、彼岸花の時期の麓の田畑は、自然の美しさに魅せられた人々が癒やしを求めてやってきます。
薬師への道のり
- 所在地 神奈川県伊勢原市日向1644
- 小田急線伊勢原駅下車 神奈中バス 3番乗場 日向薬師行 (伊20系統)約20分
- 終点 日向薬師下車 山道を徒歩で約15分登り 日向薬師境内に到着
- 神奈中バス 日向薬師行き 時刻表
- 正式名称 日向山宝城坊
- 江戸時代までは霊山寺と称していたが、明治初めの神仏分離令で霊山寺は廃寺となり、別当坊(日向薬師を管理する坊)であった宝城坊だけが残った。
- 幸い、他の堂宇にあったすべての仏像、文化財は宝城坊に引き継がれた。
宝城坊

日向薬師は、鎌倉時代に始まり、幾度かの修築を経て江戸時代に伝えられていましたが、廃仏毀釈の折りに悉く堂宇が破壊され、唯一宝城坊だけが残りました。2010(平成22)年から本格的な改築工事が始まり、現在は新しい本堂が完成しています。写真は2016年、完成間近の宝城坊の姿です。葺き上がったかやぶきの屋根が清々しく感じられます。
境内




麓の彼岸花
秋色濃い、麓の村。いずれも2023年9月20日にカメラウォークで撮影しました。











日向神社で昼食
麓の村の日向神社の境内の、縁先を使わせていただき、昼食を採りました。


日向神社脇の道標と庚申塔 伊勢原市登録文化財 享保二年
左が道標「右やくし」 右は庚申塔

伊勢原への道

日向の「駒つなぎの松」と庚申塔、双体道祖神



