彼岸花の咲く里
藤沢市の北部、茅ヶ崎市・寒川町との境に広がる田園地帯を流れる小出川は、川沿いの農道を農家の皆さんが整備して、9月下旬から10月上旬、見事な彼岸花(曼珠沙華)が咲きそろいます。秋の空の下、のんびりと歩くには最適ですが、あしもとはしっかりと。
ルートとコース
最も一般的な、小出川彼岸花ルートの出発点、大黒橋へのバス便をお勧めします。
- JR辻堂駅北口 2番乗場 神奈川中央交通(神奈中)辻34慶応大学行き、または辻35急行慶応大学行き(ツインライナー) いずれも約20分 刈込下車 約1分
辻34バス時刻表 辻35バス時刻表
*辻35は急行ですが刈込も停車します。ただしバス便は少なく日曜は運行しないので要注意です。 - バス停からやや戻り、右手の道をはいるとすぐに大黒橋に出ます。大黒橋が架かっているのが小出川で、右が上流、左が下流です。彼岸花のコースは下流に向かい、農道を歩いて行きましょう。
- 他に小田急線湘南台駅から神奈中慶応大学行きに乗り、終点の慶応大学バスターミナルから歩くことも出来ますが、大黒橋までは徒歩約15分ほどかかります。
- 彼岸花が見られるコースの終点は追出橋ですが、大黒橋から追出橋までは約3㎞、のんびり歩いて1時間弱です。小出川沿いの農道は殆ど舗装されていませんから、履き物はしっかりしたものにしましょう。ハイヒールは無理ですね。
- 帰りは茅ヶ崎や寒川へのバスのありますが、バス停を探すより、途中で引き返し、刈込のバス停から帰るのが無難ですが、余力があったら、慶応大学バスターミナルまで歩いて、始発で辻堂駅または湘南台駅に向かうのが良いでしょう。お勧めは帰りに慶応湘南藤沢のキャンパス内を通ることですが、団体の場合は事前に大学の許可を取りましょう。
- 見頃は9月下旬から10月上旬です。2025年には、9月20日~10月13日の間は仮設トイレが設置されます。9月27日(土)が「彼岸花まつり」が開催されます。
→ 2025年小出川彼岸花祭り 藤沢市ホームページ
9月18日 下見
来週の24日のウォーキングの会の下見に小出川の彼岸花の咲き具合を見に行ってきました。今年は暑さが続いたためか、例年より開花が遅れているようです。途中で出合った、毎年来ているというお年寄りも、今年は10日遅れているね、と言ってました。
9月27日(土)には「彼岸花まつり」だそうですが、今日はまだつぼみが多く、来ている人も先ほどのお年寄り以外、誰もいませんでした。9月18日の小出川の様子はこんなでした。
彼岸花





白いキノコ
途中の新道橋のたもとに、こんな白いキノコの群落に遭遇しました。



このキノコは、カラカサタケの仲間で、オオシロカラカサタケかコカラカサタケと言うようです。なんとどちらも毒キノコなんですよ。カラカサタケなら食べられるそうですが。食べるのはもちろん、手で採ったりするのも怖いですね。まるでふっくらした蒸しパンのようなので、うっかり持ち帰って食べなくて良かった。昔の同僚、理科の若松先生から教えていただきました。

不思議な鳥
田んぼは見事に実り、稲刈りを待つばかり。そんな稲穂の上を、しきりにくるくる回っている大きな鳥が、何羽もいます。


この鳥はしきりに田んぼの上を舞っていますが、しかしそれ以上には飛んでいきません。よく見るとかわいそうに・・・・。これは「カカシカラス」というそうです。これも若松先生の情報です。こんな大きな鳥がとぶようになったからか、昔の案山子はもう見かけることがないですね。カカシカラスはアマゾンでも買えるようです。
田園風景

一部の田んぼでは稲刈りが始まっていました。見ると向こう側の刈り取った田んぼには、ほんもののカラスがさかんに落ち穂をついばんでいます。落ち穂をひろうぐらいなら赦されるのでしょう。カカシカラスもここまで飛んできません。

ここが藤沢市の一部だとは思えないほど、豊かな田んぼの実りが広がっていました。「米不足?」どこの国の噺なのかな。
9月24日 小出川
2025年9月24日、年金者組合鎌倉支部のカメラ・ウォーク、健康ウォーク合同の「小出川・彼岸花を楽しむ」に参加しました。日差しはまだ熱いですが、風は爽やかな秋を感じさせる一日、満開の彼岸花の赤と、稲刈り前の田んぼの黄色、まわりの木々の緑のコントラストが映える風景を満喫できました。
小出川 彼岸花ルート






稲刈り風景




富士山遠望


小出橋までもどる



慶応 湘南藤沢キャンパス探訪
さて、昼食はどうしよう。途中、休憩所はあるけど、今日は近くの慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の学食を利用させていただこうと、思い立ちました。ついでにトイレも拝借しよう、という畏れ多い思いつきです。
といいつつ実は事前に思いついたので、下見に行き、本部総務課で団体見学の了解をとりました。通常はだれでも入構できるそうですが、学校行事などで入れない場合もあるので、特に団体の場合は事前に申し込んでおく方が良いそうです。
下見では、辻堂駅から慶応大学行きツインライナー(10:05発)を利用。
ツインライナー


ツインライナーは珍しい連結バス。慶応大学や中高の学生用に運行されているので平日の朝晩しか運行されていません。この日は夏休み中でしたので、乗客は殆ど無し。10:05発に乗る。小出川彼岸花散策コールは途中の刈込で下車しますが、終点は大学構内の降車場です。
SFC構内


H(イータ)ビレッジの学生食堂


H(イータ)ビレッジは学生寮のこと。構内の学生食堂は夏休み中なのでしまっていましたが、ここの食堂は寮生用に営業しており、昼食時は一般の人も利用できます。ランチAが500円、ランチBが550円、その他カレーやパスタも400円程度ですので、最適ですね。隣にはトイレもありました。
福沢先生に挨拶


構内をミニ散策



学生のいない大学キャンパス。おじいさん、おばあさんも若返ったようです。

帰りは構内から坂を下り、慶応大学バスターミナルまで降ります。ここから辻堂駅・湘南台駅行きのバスが出ています。
小出川-慶応キャンパス ルート地図
