町屋址・逆川橋

逆川橋入口

町屋址・逆川橋

 鎌倉の中世から近世まで、商業の中心地だった「大町四つ角」とその周辺、町屋跡と逆川橋を訪ねましょう。観光地鎌倉の中でも一時代前の雰囲気を残している一角です。

 大町四つ角

 小町大路を夷堂橋から南に向かっていくと、大町四つ角に出ます。東西に走っているのが鎌倉葉山線のバス通りで、左に行くと名越を越えて逗子・葉山に向かい、右に曲がると若宮大路から鎌倉駅に戻ります。
 大町四つ角のあたりは東西南北の道路が交差し、昔から商業の盛んな場所でした。鎌倉時代からすでに商業が盛んだったことは、このあたりに米町とか魚屋町などの古い地名が残っていることからもわかります。

大町四つ角 右に入るのが材木座通り

  和菓子 大くに         
 大町四つ角にある和菓子店大くには、古っ課鎌倉市民に親しまれているお店で、とくに柏餅で勇名です。
 大町付近の寺社巡り、歴史散歩のお帰りにお立ち寄り下さい。
 URL 御菓子司 大くに

和菓子 大くに 25/4/30

 大町四つ角の和菓子「大くに」を右に折れ南に向かうのが材木座通り。まず赤い欄干の橋を渡りますが、これは「魚屋橋」。このあたりが魚屋町でした。

魚屋橋

 町屋址碑

町屋址の碑


 「魚屋橋」を渡った右手に「町屋址」の石碑が立っています。
 石碑には、次のように記されています。

この辺は往昔に於ける鎌倉繁栄当時の買区(商業地区)にしてその中央の通称を大町大路と呼びその他米町辻町魚町名越等の区分あり夫々町屋の在りし所とおぼしくその称は屢々(しばしば)東鑑(吾妻鏡)に見え今にその名を存す 昭和十一年三月建 鎌倉町青年団

 赤い小さな橋、魚屋橋を渡り、注意深く足もとを見ながら行くと、左手に小さな石の道標がありそこに「逆川橋」とあります。そこを入ってややいくと小さな橋を渡りますが、それが逆川橋です。


 

 逆川橋

 橋の上から流れを見ると、南、つまり海側から、北、つまり山側に流れています。川の流れは普通、山から海に流れますが、ここでは逆なのですね。そこでこの川は逆川さかさがわと云われており、ちょうどこの橋のところで逆に流れているのでこの橋も逆川橋というわけです。

逆川橋入口道標
逆川橋入口 2014/4/12

 鎌倉十橋のひとつ 逆川橋 

 逆川はさっき通った赤い橋、魚屋橋では東から西に流れ、やがて滑川に合流して、立派に海に注ぎますのでご心配なく。
<鎌倉十橋>この逆川橋の他、乱橋みだればし、琵琶橋、夷堂えびすどう橋、筋違橋、勝の橋、十王堂橋、裁許橋、歌の橋、針磨橋、をいいます。→ タグ 十橋

逆川橋

 橋を渡ってまっすぐ行くと、鎌倉葉山線のバス通りに戻ります。

 ミニギャラリー

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